4コマ漫画形式で、興味を持って取り組みやすい構成のテキストを使用。
始まりはマンガから…。オリジナルキャラの日常ストーリーの中から「何か質問をする時は…」など、まずは具体的な場面をイメージします。
「質問をする前に『今、いいですか?』と聞いてみよう」など、具体的に使えるポイントを確認。
そんな日常の中の様々な場面を解決してくれるのがこのソーシャルスキル科目です。人間・友人関係や社会のかかわりを円滑に行えるコツを教えます。
「質問をする前に『今、いいですか?』と聞いてみよう」など、具体的に使えるポイントを確認。
学年が上がってテキストが変わっても学ぶポイントはそのまま、より広い場面に使えるような+αが増えていくだけなので、学べば学ぶほどスキルは定着していくことになり、実際の生活でも役立てやすくなります。
**一ツ葉高校のソーシャルスキルは「国公立大学との共同開発によるオリジナルテキストです。
など、具体的で分かりやすく、実用性の高い内容を学ぶので、授業後すぐにでも使うことができます。実践することで誰かに褒められるかもしれない、ちょっと自分の印象が変わるかもしれない…そういった成功体験を積み重ねることで、毎日を少しだけでもポジティブな気持ちに変えられるでしょう。
問1
答え:一旦遅れそうだと連絡する
やむを得ず 遅刻しそうな時は、必ず連絡をすること!遅刻の連絡には「謝罪・ 理由・どれくらい遅れるか」を伝え、場合によって は相手の指示を仰ごう。
問2
答え:その場は一旦ぐっと我慢する
怒りに支配されたまま行動すると損をしてしまうので、『怒りを感じたら、一呼吸』。深呼吸をしたり、他の人に話を聞いてもらったりして気持ちを落ち着かせよう!
問3
答え:タイミングを見計らう
ごく身近にありふれた出来事を例にしているため、
自分の状況と簡単に照らし合わせることができ、「ちょっと試してみよう!」と実生活での行動に移すことが出来ます。
先生からのコメント
実際に授業を受けた生徒の成長について
川野先生
/
立川キャンパス
「ソーシャルスキルって難しい内容ですか?」ということを、入学の際によく聞かれます。
「ソーシャルスキルって難しい内容ですか?」ということを、入学の際によく聞かれます。ソーシャルスキルを科目として教えているのは一ツ葉高校だけですが、教科書は4コマ漫画で状況を設定しており、絵で見てわかりやすくなっているため、すんなり受け入れられる生徒が多いようです。
「遅刻した時どうしたらいいか」
「カッとなった時にどうすればいいか」
など、実感が湧きやすく、実践しやすく、またわかりやすい、
ごく身近なありふれたものをテーマにしているので、
「ソーシャルスキルで習ったことを使ってうまくいった」
「ソーシャルスキルは日常生活で使える」
などと、生徒にも好評で、実生活で役立ててもらっています。
普段ある日常的なことをピックアップして、どうすればより良い印象を与えられるかを一緒に考え、気付きを与える。
生徒だけでなく大人でも気づくことがある面白い内容だと思います。
西田先生
/
熊本キャンパス
ソーシャルスキルとは人間関係を円滑に進めていくための「社会的な技術」「コツ」です。
ソーシャルスキルとは人間関係を円滑に進めていくための「社会的な技術」「コツ」です。
友人関係がうまくいかず転校してくる生徒の保護者様からは、社会に出てから困らなくていいように成長してほしいという要望が多いです。
高校卒業後は、アルバイト、人間関係、進学等、今以上に社会と関わりをもつ時間が増え、人と出会い、様々な経験をします。今後、自分の意志をもって様々な判断をしていかなければならないため、「ソーシャルスキル」が必要になります。
たとえば、一ツ葉高校ではレポートを提出しなくてはなりませんが、体調不良などで休んでしまうことや、レポートの提出が遅れてしまった場合どうしますか?
レポートは自分で作成することが前提ですが、英語や数学などは自力では難しい場合があります。そのような場合は、先生にレポート作成の手伝いをお願いすればよいのです。
「すみません、昨日休んでしまいました。時間があればレポートを教えて下さい」
ただこうお願いすれば良いのですが、実際これが言えずに困っていたり、レポートが終わらず学校に聞きづらくなったりした生徒もいました。そういった実例をかみ合わせながら、生徒が実生活でイメージしやすいようにしています。単純なことであるけれど、できていない部分、わからない部分を補うことができます。
国立大学心理学講座の先生方からのコメント
小泉 令三 教授
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国立大学法人 福岡教育大学
専門:教育心理学、 学校心理学、 生徒指導 実績:福岡県教育委員会定時制・通信制ステップアップ協議会委員、福岡市学力づくりパワーアップ、支援事業推進委員、久留米市教育研究所教務運営研究班指導講師、など
マンガ入りのテキストとゲームなどを使った楽しい雰囲気でのスクーリングは、必ず良い思い出になるでしょう。
「ソーシャルスキル」という教科では、私たちが学校生活や社会生活を送るときの1番の基礎となる人との関わり方について、3年間学習します。あいさつ、わからないときの尋ね方、断り方、頼み方、人間関係の問題の解決法などを学校や家庭そして職場を想定して、本当に基礎の基礎から勉強します。ですから、どの人もしっかりと身につけることができると思います。
マンガ入りのテキストと、ゲームなどを使った楽しい雰囲気でのスクーリングは、必ず良い思い出になるでしょう。この教科は、しっかりとした理論的な背景をもとに、私たちと一ツ葉高校スタッフとの共同作業で準備してきたものです。ぜひ多くの人が、この教科をもとにして、世の中への新しいスタートを切っていただきたいと願っています。
大坪 靖直 教授
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国立大学法人 福岡教育大学
専門:教育社会心理学、対人認知 実績:北九州市青少年協議会委員、福岡県教育委員会重点課題研究専門委員、不登校に関する福岡 県義務教育課との研究協力、福岡県まちづくりに関する冊子編集委員、など
人間関係はとても複雑なものですが、その大部分は決まり文句の連続です。
人間関係はとても複雑なものですが、その大部分は決まり文句の連続です。
「おはよう」や「こんにちは」といった挨拶にはじまり、「今、いいですか」と相手の状況を推し量り、「お願いがあるんですが…」と依頼したり、「この前は申し訳ありませんでした」と謝罪したり、「本当に助かりました」と感謝したり、など。
誰でも使える定型句だけで、一定の人間関係は円滑に進みます。スキル教育は、このような定番の話し方や振る舞い方、そして人間関係の調整の仕方といった目に見える側面を訓練することで、人生を豊かにすることを目指す教育です。