考えるクセ
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの松下です。
私は数学と理科の授業を担当していますが、
この前の数学の時間にある生徒が
「なんで文章の問題をやらなきゃいけないの?」というようなことを言っていました。
確かに、文章に書いてあることを数式に置き換えるのは、難しいですよね。
数学が苦手な人のなかで、「公式なんか覚えたって、社会に出てから何も役に立たない」
と言う人がたまにいます。確かに、数学でたくさん出てくる解の公式や積分の公式などの公式は、
専門の仕事でもしない限り社会に出てから使うことはないかもしれません。
私の考えですが、数学を勉強する理由は、因数分解や二次方程式のように、
公式を覚えてひたすら問題を解くことではないと思います。
では、なぜ数学を勉強するのか?それは、論理的な思考能力を高めるためではないか、
と考えています。良い例が、数学の証明です。
証明をするにあたって筋道がいくつかあったとしても、答えはただ一つしかありません。
さらに、数学の証明は、一度証明されれば永遠に証明されたことになり、
その後覆ることもないのです。つまり、数学というのは人によって解釈の違いなどがない、
非常に論理的な学問なのですね。
だから、数学を勉強すれば、論理的な思考能力を高めることができるというわけです。
そして、文章問題を解くのは、その練習としてはうってつけなんですよ。
論理的な思考能力は人生の色々な場面で必要ですよね。
“考えるクセ”をつけるためだと思って、嫌いな数学をちょっと頑張ってみませんか?
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 松下