クリスマスマジック
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスです。
こんにちは、立川キャンパスの宇野です。
2月に入ると周囲はクリスマスモード。
そんな町並みを見ると思い出すことがあります。
今日はそんなとっても個人的な小話をさせて頂きます。
高校3年生の12月24日。私は受験間近のため、クリスマスの飾り付けを一切無視し、
単語帳を見ながら一人てくてく歩いていた。そんな時、
ある女性に「〇〇病院はどこですか?」と聞かれました。
学校のすぐ近くにあったので「一緒に行きましょう」と話し、
見ず知らずの女性の15分ほど時間を共有致しました。
伺うと、〇〇病院でお姉さまがご出産予定とのこと。
とても難産で、心配して御見舞にいらっしゃる途中だったようです。
深く考えず、「今日はクリスマスイブなので、きっと深夜にお生まれになりますよ!」
と私は励ましました。
「そしたら三太くんっていう名前にしようかしら」
などと談笑し、「あなたはクリスマスだし良い予定があるのでしょ?」
と聞かれたので、
「私は高3の受験生なので、クリスマスなんてないんです。
今イブだって気づいたくらいです」と答えました。
注:私は本当にイブとかクリスマスとか気づかないくらい勉学に勤しんでいました。
よろしく、そこの受験生!
すると、女性は「あなたは優しい人だから、きっとサンタさんが遅くなったけど
といって、合格をプレゼントしてくれますよ」と言って下さいました。
なんだ、この小説のように心温まる実話は!
でも本当にあった話。
それまで私は悪い意味で「子ども」で、誰かに何かをしてもらえるのが当たり前と
思っていました。
「人に優しくする」なんて、道徳の教科書で読んだことはあるけど、実践したことがなかった。
だから見ず知らずの人に「優しい人」と言ってもらえたことが素直にうれしく、
優しくすることの大切さを学んだのです。
優しくすると言うのは、相手を思うこと。そして、その優しさは必ず相手から返してもらえる。
返してもらえないような一方通行の優しさは、それはホンモノの優しさじゃない。
この出来事以来、私は「誰かを思って行動すること」を大切に生きてきた気がします。
第一志望には残念ながら不合格でしたが、もっと大切なプレゼントを
この年のサンタは私にくれたわけです。
偶然が重なりまくって起きた、見ず知らずの人との出会いが、
こんなに人一人を変えることもあるのか。
あれはクリスマスマジックのなせるわざだったのでしょうか。
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス