初物の栗に思いをはせて
皆さんこんにちは
通信制一ツ葉高等学校
立川キャンパスの野口です
ついに楽しい夏休みも終わってしまい、
一般的には「秋」と呼ばれる
時期に突入しました。
ただ、9月に入っても相変わらず暑い日
が続き、秋の訪れを感じるのは
まだまだ先になりそうですね。
先日、今年の初物だという栗を頂きました。
「もうそんな時期か」と、唖然として
しまいました。
「旬」というには少し早い時期ですが、
初物というのはそれだけで
何だか嬉しい気持ちになります。
そもそも、「初物」とは
その季節の一番初めに獲れた
穀物、果実、野菜、水産物などを
指します。
日本では、初物を食べることは
古来から縁起が良いとされていました。
「初物七十五日」ということわざがあり、
初物を食べると寿命が七十五日
延びるとも言われています。
一方で、「旬」は収穫が盛りを迎え、
最も味が良くなる時期を指します。
美味しいものを安く食べられるのは
旬の時期です。
どうせならゲン担ぎの「初物」と
味の「旬」をどちらも味わいたい
ものですね。
9月に旬を迎えるものは、
シイタケ、カボチャ、サンマ、
鮭、葡萄、梨、栗などがある
ようです。
もちろん、地域や種類によって
旬の時期は変わってきます。
地元の八百屋や魚屋で聞いてみると
美味しい時期や食べ方を教えて
くれます。
スーパーでも旬の食材が
ピックアップされているので、
美味しそうなものを見つけたら
ついつい手が伸びてしまいます。
ところで、皆さんは料理をする際には
レシピを見ますか?
学生時代、料理を始めたばかりの頃は
食材の下ごしらえの仕方すら分からず、
1つ1つ調べながらやっていました。
例えば、
「えのき どこまで切る」
「料理酒 アルコール飛ばす」
「キャベツ 何枚剥く」
などなど、ちょっとした工程でも
調べながら料理を進めていたものです。
まずは、レシピをそのまま真似してみる。
分からないことがあったら、
知っている人に聞いたり、
自分で調べてみる。
慣れてきたら、
レシピを見ずに再現してみる。
料理が楽しくなってきたら、
レシピを見ずに、オリジナルで
料理を完成させてみる。
この繰り返しで少しずつ
料理ができるようになっていきました。
ふとした時に、この工程が
人生の色々なことに共通している
ことに気づきました。
勉強、仕事、習い事、趣味…
何をするにも、最初は真似から
入るものです。
この先、一人暮らしを始めて
自分で家事や生活の管理を
するのが不安だという人は
安心してください。
まずは、身近な人の真似を
していれば大丈夫です。
そう考えると、「形から入る」
というのは案外、上達の近道
なのかもしれませんね。
最近、雨に関する素敵な歌を見つけて、
雨の日が少し楽しくなりました。
野口