コンプレックス
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパスの長谷川です。
先日ムンクの叫びが市場最高額の96億円で落札されました。
この絵の金額を安いとみるか高いとみるか・・
絵の価値は人によって大きく異なりますね。
1920年代のパリには多くの才能ある若手芸術家が
カフェに集まり芸術論をかわしていました。
後のピカソ、 ユトリロ 、モディリアーニ
才能高い彼らも初めは全く売れない貧乏画家でした。
その中でも特に異端児であったのがロートレック。
彼の絵は現代のアーティストも顔負けの斬新さとユニークさを持ち合わせています。
一度は皆さんもみたことがあるかも知れません。
彼は生涯二つの大きなコンプレックスがありました。
一つは、幼年期の落馬事故をきっかけに上半身は成長するが、
下半身は発育不良のままと障害。
もう一つは、父親の存在。
彼が障害者になったことをきっかけに父親は彼を無視し愛さなくなりました。
不具の身となったロートレックは、絵の世界《欠けた人生》を補おうとします。
裕福な彼が下町や庶民を題材にしているのは彼自身が味わった苦悩と
そこから学んだ人々の優しさからなのでしょう。
画家の一生をしってみると絵画鑑賞も更に楽しみですね。
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 長谷川