春休みは基礎固めを
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの松下です。
桜が開花していよいよ春本番かと思いきや、昨日は関東でも各地で雪となり、
春分の日とは思えないような寒さでしたね。
千葉県は関東でも暖かい地域なのでほぼ雨のようなみぞれでしたが、
まるで冬に戻ったかのように冷え込んでいました。
今日は暖かくなるようですが、天気はぱっとせずどんよりとしています。
気温の変化が激しいので、体調を崩さないように注意したいですね。
さて、新年度に向けてそろそろ動き出している人も多いでしょう。
来年度に大学の受験を考えている新高校三年生は、
春休みから準備を始めようと考えていることと思います。
でも、何から手をつけて良いかわからないという人もいるかもしれません。
そういう人は、二年生までの内容の復習をこの機会にぜひやりましょう。
問題集があれば尚良いですが、教科書だけでも良いのです。
教科書には、章ごとに章末問題というページが設けられていますよね。
それをまずは解いてみましょう。
問題の難易度は高くないですが、その章の重要事項をしっかり確認できるので、おすすめです。
たまに、いきなり難しい問題集に手を出して挫折してしまう人がいますが、
基礎というのは決して簡単なものを意味しているわけではありません。
私は化学を教えていますが、化学で基礎といってまず浮かぶのは、元素記号です。
化学の問題は、物質の名前から化学式を書くことができなければ解くことができません。
例えば水はH2Oという具合に、です。Hは水素、Oは酸素ですね。
物質を化学式で表わすためには、元素記号と元素名が結びついている必要があります。
これは暗記するしかないのですが、化学ではよく出てくる元素や物質というのは決まっているので、学習が進んでいくうちに自然に覚えてしまうものですよ。
それから、これは物理でも言えることですが、単位ですね。
理科を学ぶと、日常生活では使わないような単位がたくさん出てきます。
それぞれが何を意味しているかを理解していないと、何もできません。
化学で重要な単位は、mol(モル)です。
物質量といい、1molは、原子や分子が6.0×10の23乗個あることを意味します。
化学では原子の組合せが変化する化学反応を扱うので、
物質を質量や体積ではなく、粒子の数で考える方が都合が良いのです。
ただ、物質量という考え方は難しいようで、
molを理解できずに理系を諦めた人の話を何人も聞きました。
春休みのうちにしっかり基本事項を確認して、4月を迎えたいですね。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 松下