ナマハゲ
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの星田です。
今年は時事的に大きな動きがたくさんありました。
政治経済を指導するうえでは、常に新しい情報を収集しておかなければ、
学んだことが古くなってしまっていることが多々あるので、注意しなければいけません。
先日は、2025年に大阪で万博が開かれることが決定しました。
過去に万博は5回開かれていますが、大規模のものと小規模のものに分類されるため、
過去の4回分は小規模のため、カウントされないので、1970年の大阪万博以来2回目の
大規模な万博となります。
今から7年も先の話なので、その頃はまた世の中が変わっていることでしょう。
ちなみに小規模の万博は、1975年に沖縄の海洋博、1985年に筑波の科学技術博、
1990年に大阪の花と緑博、2005年に愛知の愛地球博とそれぞれ4都市で行われました。
また、2週間程前に、秋田県のナマハゲを含む8県の面をかぶった年中行事が、
ユネスコの無形文化遺産に登録されましたね。
ナマハゲは、秋田県の約3%に満たない男鹿半島の地域から始まりました。
神の化身でありながら、顔は鬼のような顔に変わっていきました。
そしてそのナマハゲの始まった所以で、とてもユニークで興味が引かれるお話があります。
漢の武帝が、男鹿に訪れ、5匹の鬼を酷使し、小正月にあたる1月15日は開放され、
里を荒らしまわったと言うことが、伝説とされ、ナモミハギと言う年中行事が、
ナマハゲと変化していったそうです。
それが、1960年代に踊りが付けられたり、太鼓が持たされたり、
国の無形文化財に指定されました。小正月に行われていたものが、
大晦日に未婚の男性が鬼のような面をかぶり、出刃包丁を持って、子どもがいる家を廻って、
その年の厄払いをするものとなりました。
元来は未婚の男性が行っていたものが、少子高齢化のあおりをうけ、やり手がいなくなり、
高齢者が面をかぶっているそうです。このような年中行事は、なかなか各地で過疎化に
少子高齢化も進み、保存し難くなっています。
元々口頭伝承なので、形は変わるものなので、時代によって、
その形態を無理に残す必要はなく、時代に合わせた形で継承していけばよいものだと
私は考えています。
みなさんも住んでいる街の年中行事で、こう言うのがあるよ、
こう言うのを知っていると言うのがあれば、掘り下げて調べてみると新しい発見があって、
面白いとい思います。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 星田