“面白い!”を追求してみては?
通信制 一ツ高校 千葉キャンパスの星田です。
関東は、本当に暖かい日が続いていますね。急に冷え込んだりする日があるので、体調管理にはくれぐれも注意しましょう。
今回は、ことわざの由来について紹介したいと思います。
みなさんは、昆虫は得意ですか、不得意ですか。私は大の苦手です。
しかし、その習性や名前の由来を知るのは大好きです。
今日紹介するのが蛾の仲間のヒトリガです。
子どもの頃なぜ名前がヒトリガなんだろう、一人でいるから一人蛾と思って調べてみると、火があるとその火に自ら飛び込んでしまい死んでしまいます。
それで火を取りに行くようなので、火取り蛾と名前が付いたそうです。それで、みすみす敵の餌食になってしまうような行為を表す『飛んで火に入る夏の虫』と言うことわざが生まれたそうです。
この夏の虫と言うのが、このヒトリガのことだそうです。
昆虫の習性で一番面白いのは、ハリガネムシの話でしょう。一度紹介したことがありますが、実に面白いのでまた紹介しておきます。
ハリガネムシはカマキリに寄生する水生の生物です。ほとんどのカマキリはこのハリガネムシに寄生されていると言われています。
このハリガネムシ水生の昆虫でありながらどうして陸上の昆虫に寄生しているのかと言うと、ハリガネムシの卵を食べたヤゴやボウフラが、成虫になったものをカマキリが食べます。そのカマキリのお腹の中で成長していきます。
そして、成長したハリガネムシは、寄生しているカマキリの体内で脳を操ります。寄生したカマキリの脳内にタンパク質を注入しマインドコントロールをします。
それは、自分が水の中に戻るために、カマキリを水の中に誘い込みます。カマキリは泳げないのでそこで死んでしまい、自分は水の中に入っていきます。
ではどうして泳げないのに水を求めて水の中に入って行くのでしょうか。
実験で、お椀に水を入れてものを寄生されているカマキリと寄生されていないカマキリの近くに置くと、やはり寄生されたカマキリは、水の中に入って行ったそうです。この行動は、ハリガネムシがカマキリの脳内に注入したタンパク質が原因で、光るものを求めて水の中に入ってしまうと言われています。これも1つの生態系ですね。
このような生物に関することを学びたい人は、理学部の生物学科が最適です。当然理科の選択科目は生物になります。
何かがきっかけで興味を持ったものを勉強していきたいと思う気持ちを大事にしてもらいたいと思います。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス星田