千葉キャンパス ブログ

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  1. 「常識」って何だろう?

    通信制高校 一ツ葉千葉キャンパスの矢島です。

    「1+1=2」というのは、誰もが知っている常識です。

    でも、発明王で有名なエジソンは、子供のころ「11」と答えて、学校の先生に怒られたことがあります。彼には、常識にとらわれないで自由に発想する一面があるようで、後に彼は小学校を退学しています。

    エジソンは間違っていたのでしょうか?確かに、1の隣に1を置けば11になります。
    しかし、これは「数学の常識」としては間違っています。

    小学校3年生ぐらいの頃、私はそろばん塾に通っていました。塾ではそろばんだけでなく、国語や算数の基本的な内容も教わります。そんな中で、私はある問題と出会いました。

    「太郎君は270円のお弁当を買いました。400円出したら、お釣りはいくらですか?」

    皆さんは、どのように答えますか。普通は、基本的な引き算だと解釈して、「130円」と答えるかもしれませんね。

    でも、よく考えてみてください。270円のお弁当を買う時に、わざわざレジで400円出しますか?
    店員さん、絶対「あ、この100円は結構ですよ」とかいいながら、返してくるに決まってます。

    僕が何を言いたいのか、わかりますか?
    要するに、270円の弁当を買うのには、300円出せば十分に買えるってことなんです。
    そうすれば、もらうお釣りは130円ではなく、30円になるに決まってます。

    当時の僕は、自信満々に「30円」と答えました。しかし、先生は僕の答案にバツをつけました。僕以外にも、同じ理由で「30円」と答えた友達がいました。

    でも、どんなに束になって力説してもダメでした。
    僕たちは思いました。「何で僕らが間違っているっていわれなくちゃいけないんだろう」と。

    「常識」というのは、結局のところ、その世界の中での取り決めでしかありません。いろんな視点で見れば、その世界の「常識」なんて、すぐに崩れてしまうものです。

    インドで牛の背中にでもまたがろうものなら、すぐに警察に取り押さえられてしまうでしょう。インドでは、牛は神様と崇められているからです。

    子どもには子どもの「常識」があります。同様に、大人には大人の「常識」があります。でも、どれ一つとして、間違った「常識」なんてなくて、特に文化や習慣の違いは、国によっては尊重されなくてはいけません。いわんや、1対1の人間関係だってそうです。

    私は一ツ葉高校の先生をさせてもらいながら、いつも気をつけていることがあります。それは、生徒が持っている「常識」や純粋な感覚を、絶対に否定しないということです。
    その上で、大人が持っている「常識」や感覚を、子どもたちに丁寧に話して、教えてあげることが大事なんだと思います。

    結局は、「対話をすること」が、人と分かり合うための、大切な要素なんだと思います。

    通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 矢島

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