価値
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパスの寺澤です。
今日は国語総合の授業で「ガリヴァーとアリス」という
評論を読み進めていきました。
この評論では『ガリヴァー旅行記』と『不思議の国のアリス』、
2つの有名な作品の共通点について書かれています。
その共通点とは、
「作者がはじめに意図したものとは違う捉え方をされた作品」
であるということです。
『ガリヴァー旅行記』は、もともとは政治風刺小説として
書かれていたのですが、時を経て児童文学になりました。
一方『不思議の国のアリス』は、児童向けの文学だったものが
大人向けの文学になるという、『ガリヴァー旅行記』とは逆のパターンです。
はじめに意図していたものと、まったく違うものとして
扱われるのはあまり気持ちのいいことではないのかもしれません。
身近なことで例えるなら、「いじりキャラ」だと自分では思っていたのに、
気づいてみたら「いじられキャラ」になっていた。
…あまりいい例とは言えないかもしれませんが。
もともとの価値はゼロになってしまったかもしれませんが、
新しい価値が見出されているという点では、プラスになっているとも言えます。
何事も可能性を秘めているのではないか、ということを考えさせられました。
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 寺澤