桜と高校生
こんにちは、立川キャンパスの宇野です。
そろそろ桜の季節ですね。
キャンパスの近く、電車から見る景色、あちこちが桜でいっぱいになります。
近所を歩いていても、今まで緑の普通の木だと思っていたのに、
いきなりピンクに変色していて
「え!?君は桜だったの??」
とびっくり仰天することがしばしばあります。
調べてみると関東人に最も親しみのある桜「ソメイヨシノ」は、
咲き始めから散るまでがたったの2週間だそうです。
つまり、彼らがピンクでいられるのは14/365日。
桜の一年の約4%。
人生80年だとすれば4%は約3年。
高校3年間とは、桜がピンクでいられるのと同じくらい短いということなのです。
なんとあはれなることに侍りぞかし!いと疾し!
我々は桜を見て「きれいだなぁ」と幸せな気持ちになるものですが、
きっと当人?当木の桜は、怒涛の青春を過ごしているのでしょう。
少しずつ少しずつ開花する。
虫を誘って花粉を飛ばす。
花粉を飛ばしつくしたら散る。ただひたすらに散る。
どんなにエネルギーを使っていることでしょう。
青春とは、はたから見ると輝かしくうらやましいもの。
しかし当事者は怒涛の日々にエネルギーを使い果たし疲れるもの。
キャンパスの生徒たちを見るとそう思います。
大人の世界は良い意味でも悪い意味でも単調で静か。
大きなハプニングはほとんど起きないし、爆笑も激怒も大号泣もめったにありません。
新しい発見をして、「勉強になった!!」なんていうこともあまりありません。。
しかし!高校生は毎日のようにハプニングに直面しています。
笑ったり泣いたり怒ったり。たくさん感情を動かします。
そして毎日新しいことを学びます。
次々に新しい世界が広がっていきます。
私が今急にJKになったら、疲れて立ち上がれなくなると思います(笑)
でもでも、
桜の木は咲かないと受粉できないように、
人間も怒涛の青春を過ごし、たくさんの感情と知識の海におぼれて、
エネルギー不足になるほどもがかないと、次の季節にいけないのです。
情熱的で活動的な夏
趣深く思慮のある秋
落ち着き大成の冬
これらを過ごすために、怒涛の春を過ごさねばならないのです。
新3年生のH君の悩み、それは「青春ができていないこと」
コロナの影響で多くの行事が中止または規模縮小されて、
プライベートでも思い通りに外出できない日々。
もう3年生だというのに何もできないまま。このまま高校生が終わったらどうしよう。
悩む彼に一言。
「青春について悩んでいる時点で、君はもう青春をしているよ」
満開のピンクの花を咲かせて、人々に希望を分け与えながら、
来たる次の人生に向けて、エネルギー全開で走り抜けているよ!
桜満開の高校生たち!
来たる令和3年度もエネルギー全開で参りましょう!