99%の誤算(あるいはトリックテイキングと受験勉強)
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスです。
こんにちは、立川キャンパスの橋本です。
ボードゲームを趣味としている私ですが
最近はボードゲームがTVなどで取り上げられる日も増えてきたように思います。
ステイホームの休日にぴったりですよね。
立川キャンパスにもボードゲーム部があり
毎日昼休みに活動しています。
ドミニオンやカタンなどのパッケージゲーム以外にも
5000年の歴史をもつ古典バックギャモン、南米の覇者ドミノゲーム
そしてなにより各種トランプゲームをレパートリーに入れているところが
独自性でしょうか
※もちろん、消毒・換気の上で遊んでおります
実際、トランプゲームのバラエティはかなりのものがあります。
カバンに常にひと箱入れておくべき必需品でしょう。
当キャンパスでプレイされている代表的なゲームだけでも
10分で終わる高度な駆け引き「ジンラミー」
圧倒的な中毒性をもつ大博打「テキサスホールデム・ポーカー」
4人ペア戦での阿吽の呼吸が試される「スコポーネ」
だらだらと永遠に遊べる愛すべき「クリベッジ」など・・・
覚えておくだけで、人生の楽しみが大幅に増えますね。
(一人のときもフリーセルができます)
もちろん、子供とババ抜きや七並べ、
ベリシネベリシやスラップジャックなどの遊びをすることもできますよ。
さて、みなさんはトリックテイキングを知っていますか?
世界にトランプゲームは300以上ありますが
そのうち半分以上が「トリックテイキング」という遊び方です。
手札を見て計画を立て、その通りに実行できるかを競うものですが、
これがすさまじく面白いのです。
4人なら「ハーツ」ですが、3人には「ナインティナイン」という
傑作トリックテイキングゲームがあります。
最近、このナインティナインがコールされることが多く
さまざまな生徒と打っています。
「あー! 計画が崩された!」
「それは取るつもりなかった!」
「まだ、まだ舞える!!」
「そうきますか。なるほど。味わい深い」
悲喜こもごも。
最初にゲーム終了時の棋譜を予測して
当たったら得点が入るというゲームなのですが
実はこのナインティナイン
「未来を予測するゲーム」ではありません。
自分で予定した棋譜に近づくように
相手を誘導し、自分の手で可能世界を選び取るゲームです。
「ある未来を予測するゲーム」ではなく「予測した未来を手繰り寄せるゲーム」
想定外のアクシデントも力づくで想定内にするゲームなのです。
これって、受験に似ているなあと思います。
現時点での手札から、未来予想図を描き
そこに近づくように自分の学力を上げていく。
得意な科目で受けられるように受験方式を選択する。
当日までどんなアクシデントがあってもいいように、
冗長性の確保も忘れません。
適切な計画とたゆまぬ前進こそが勝利を生みます。
トリックならぬ志望校テイキングゲーム。
ナインティナインのゲーム終了時に
「よっしゃ! 予想成功!!」とドヤ顔で語るときの達成感たるや。
その数十倍、数百倍の達成感を味わえるのが大学受験です。
一緒に未来を手繰り寄せましょう。
合格という名の最終手番まで、伴走します
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス