学びの軌跡
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスです
こんにちは、立川キャンパスの宇野です。
早いもので前期レポート提出のゴールテープが見えてきました。
宇野が担当している「国語総合」では、小説、随筆、評論・・・
様々な文章に触れました。
あっという間な気がするけれども、
振り返ってみると色々学び、色々感じたこの約4ヶ月です。
ちなみに生徒に「どの単元が一番おもしろかった?」と聞くと、
圧倒的に『羅生門』が1位です。
さすが文豪・芥川龍之介です。
まるで映画を見ているかのような、迫力ありかつ繊細な情景描写。
目を背けたくなるくらい、人間の本質をまざまざと描き出す気骨。
一気に読み進めたくなるような、テンポよく流麗な言葉のリズム。
ある人にとっては、人間が持つドロドロと欲深い性質を
受け止めるきっかけになったかもしれません。
またある人にとっては、文学のおもしろさに触れた作品かもしれません。
いずれにしても、レポートを通して、
レポートの答え以上の学びを得られたことと思います!
あとは『ルリボシカミキリの青』も人気ですね。
夢中になれることがあれば、人生は彩り豊かになる。
夢中になれるものが存在しない、飽きっぽい人生を送る宇野には耳が痛い!
私はストイックかつ完璧主義なタイプの人間でして、
余暇の楽しみとしてはじめた趣味さえ高みを目指して努力し、
最後には辛くて嫌になってしまうのです。
困ったものですわ。。
ストイックとか完璧主義って肯定的に評価されることが多いです。
確かに努力を怠らない姿勢はGOODだし、
私も自分のこの性質は長所だと思ってます。
しかし、何ごともバランスが肝心。
ストイックすぎて自分を追い詰めるのはNGです。
せっかくの長所・ストイックが短所化してしまいます!
私は『ルリボシカミキリの青』を読んで、
自分の人生を彩るような趣味を見つけたいな。
そのためにも自分のストイックをコントロールしていく必要があるな。
そんなことを学びました。
みなさまはいかが?
国語総合だけでなく、全ての教科には発見と学びがあります。
私も学生の時は、
「二次関数と一次関数はどうして接しちゃうのよ!」
「ルートってなによ?どうしてそんな概念があるかなー」
と嘆いていました。
しかし、高校時代にこれらを学ぶことは確かに必要なのです。
若い皆さんの知性だけでなく感性を豊かにし、
ひいては人生を豊かにするために。
前期に取り組んだレポートの数々を通して、
一つでも多くのことを得られていたらいいな。
そんな風に願ってやまない先生たちです。