特別講義① 地理
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの瀬口です。
今週で授業も終わり、来週からは秋休み、スクーリングと一層慌ただしくなります。
気温も急に下がってきたので、体調管理には気を付けてください。
さて、今週は特別授業を行っています。各先生がオリジナルの授業を展開しています。
今日の地理では原子力発電について考える授業を行いました。
まず、『イエロー・ケーキ』という映画を見て、その後私が以前ボランティアに行った
福島県川内村の話をしました。
『イエローケーキ』とは天然のウランを精錬してできる粉末のことです。
世界各国はこれを得るために多くの山を切り崩し、放射性物質で
汚染された土壌は放置してきました。
この映画はそのようなウラン採掘によっておこる環境破壊に警鐘を鳴らした作品です。
授業では旧東ドイツとナミビアのウラン鉱山で働く人達に焦点をあてました。
彼らに共通していえるのは自分の健康被害についてはあまり知らず、
給料の高さゆえに働いているということです。
かれらの犠牲のもとに原子力発電は成り立っていることを忘れてはなりません。
またDVD鑑賞後は私の福島県川内村での経験を話しました。
川内村は福島第一原発事故後3000人いた人口が約300人にまで落ちこみました。
しかし、村長をはじめ村の人々は原発がなければ…とは言いませんでした。
原発のおかげで雇用が生まれていたからです。
このように原発問題は様々な面から検討していかなくてはなりません。
また未だに分からないことも多く、これからも議論の対象になるでしょう。
そのような足掛かりになればいいと思います。
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 瀬口