進路選択指南 専門学校編1
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの松嶋です。
今週から、専門学校に関していろいろ書きたいと思います。
そもそも、「専門学校」とは何でしょうか??
すこし厳密なお話をします。
私たちが普段「学校」というと、小学校・中学校・高等学校・大学などの
学校を思い浮かべますが、専門学校はいわゆる「学校」ではありません。
え??と思われるかもしれませんが、これは法律的に「学校」ではないという意味です。
学校教育法第一条で次のように規定されています。
「学校とは、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、
特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。」(高等専門学校とはいわゆる「高専」)。
以上の学校が法律的な「学校」です。
ここに、専門学校はありません。
では、専門学校とはどのように位置づけられるのでしょうか。
専門学校は、専門用語で「専修学校(専門課程)」と言われるものです。
では、「学校」と「専修学校」では何が違うのでしょうか?
世間一般的には、あまり区別はされていませんが、その目的には違いがあります。
大学の目的を引用してみましょう。
「大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、
深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を
展開させることを目的とする。」
次に、「専修学校(専門課程)」の目的を引用してみましょう。
「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」
ここで明らかなとおり、大学は、学術を中心とした教養と専門知識の発展を
重視しているのに対して、専修学校は職業に関する能力を重視しています。
つまり、専門学校は、大学に比べて職業に直結する学校であり、
職業能力育成に重点を置いているのです。
これが専門学校の特徴です。
次回に続きます。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 松嶋