今日の世界史
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの松嶋です。
本日の朝型、関東に台風が接近。私が起きたころには、過ぎ去っていたようです。
そして、関東では、台風が過ぎ去ったのち、台風一過。
本日は、ものすごく暑かったですね。駅から学校まで歩いただけで汗がでます(笑)
さて、世界史では現在西欧の中世史を行っています。
ビザンツ王国、フランク王国、
そしてイギリス・フランス・ドイツ(神聖ローマ帝国)の形成過程を学習しております。
西欧の歴史を学ぶとき、必ず欠くことのできないものが、キリスト教です。
西欧の歴史は、キリスト教の歴史と言っても過言ではないのです。
政治(国家)と宗教(キリスト教)が分離し、それぞれの道を歩むのは近代以降の話です。
キリスト教が国家と切り離せない理由は、
単にキリスト教が一般民衆の精神を規定していた。というレベルではなく、
宗教が政治を支配していたのです。
有名な話では、神聖ローマ皇帝とカトリックが聖職者の叙任権もめぐって争い、
その結果、神聖ローマ皇帝が三日三晩教皇に謝罪し続けたカノッサの屈辱などは、
明らかに、教皇権が皇帝権力を超越しています。その象徴的な事件でしょう。
神聖ローマ皇帝がそうだったように、
当時カトリックから「異端」の判決が下されると、社会的に抹殺されるに等しいのです。
なので、人々(王権も)「異端」とされることを嫌い、
教皇は、「異端」判断権を用いて、王権を超越していました。
これが、中世ヨーロッパの歴史の特徴です。
カトリックの権威が衰退し、失墜するのは、
十字軍を経て近代科学の勃興、宗教改革、市民革命を経る必要があります。
その歴史は、また今後やっていくことでしょう。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 松嶋