代々木キャンパス ブログ

通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの浜田です。

季節の変わり目で体調を崩している人が多いですね。
私も少し喉に違和感が・・・。
現代文の授業では文学史のおさらいをしました。
現代文と言うからには、「現代」の「文」な訳ですが、
この「現代」というのがだいたい明治以降という場合が多いです。

けれども、歴史の資料集などから明治時代の文章を見ると、
例えば五箇条の御誓文では「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ」
のように漢字カタカナ混じり文だったり。

私の母の小学校時代の写真に写ってる横断幕など見ると、
「感謝しましょう」の意味で「感謝しませう」と書いてあったり。
昭和 20 年代です・・・。
話し言葉を書き言葉にした「口語」で、
しかも現在のかな遣いになったのはかなり最近のことですね。

毎年、この時期に文化庁の「国語に関する世論調査」というのが発表されて、
言葉の正しい意味が間違って理解されている割合が、
いかに高いかということが話題になったりします。

いまや私も「正しい国語」「正しい日本語」の側にいる訳ですが、
突き詰めて言えば言語は常に変化するものです。
正しい国語というものは存在しないということでもあり、
ことさら「間違っている」と指摘することは、
あまり意味のないことかもしれません。

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