八百屋の娘から将軍!?
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの高橋です。
今日から後期の授業が始まりました。
江戸時代の続きからです。
さぁ今日は私の一番好きな徳川将軍、五代目の徳川綱吉が範囲です。
綱吉は、四代目将軍・家綱の弟で、家光の四男です。
本当なら将軍にはなれないような人だったんだけど、
家綱に子どもが無かったから順番が回ってきたんです。
ラッキーと思うでしょ?
でも本当はもっとラッキーなことがあって・・・
綱吉の母親は、お玉といって、八百屋の娘だったんです。
あ、あの野菜を売ってる八百屋のことですよ。
でも、大名とか大商人とかを相手にしてる八百屋で、
庶民に野菜を売ってくれるような八百屋とは少し違ったのですが。
で、そんな八百屋の娘がこの時代独特の奉公しているあいだに光秀に見初められ、
家光の側室になって綱吉を産んじゃったという、シンデレラストーリー。
超ラッキー。でも所詮八百屋の娘ですから、お玉の身分は低かった。
つまりそのお玉の産んだ綱吉も身分が低かった。
だから綱吉に箔をつけるため、学問をさせたんです。
綱吉が、弟としての身分をわきまえ、
家綱に無礼な事をしないように儒学を叩き込んだといわれています。
結果、綱吉は、『儒学』大好きになり、学問の中心地として、湯島聖堂を建てたりしたんです。
今日の授業でやったとおり、綱吉が儒学を重んじたのには、こんな経緯があるんです。
いつも言っていますが、
日本史は日本人が生きて今の日本を作り上げてくるまでのライフヒストリーです。
一問一答のような勉強法ではなく、
「なぜ?どうして?」という思いを紡いでいくように学習していきましょうね。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 高橋