常用対数の利用
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの丑谷です。
数学Ⅱの授業で、指数・対数を扱っています。
計算のコツをつかめば、スイスイ進めるので、
センター試験では、三角関数、微分積分に比べて、得点しやすい単元です。
ここでは、最後の方で、
「常用対数の利用」という文章題の一群を演習します。
常用対数を使うと、大きな数の計算が容易にできるので、
おもしろいテーマがいろいろと出てきます。
数枚重ねたガラスを通る光の強さ、
一定の時間ごとに分裂するバクテリアの数、
崩壊していく放射性元素の量、預金などの複利計算。
自分が学生の時は、ちんぷんかんぷんだったのですが、
教える側になってみると、俄然楽しくなってきました。
数学をもとにして、数学から離れたことを考えられます。
あまりバリエーションのない対数の計算を用いて、
定型的に解き進むうちに、バクテリアの数が求められてしまう。
数年後の預金口座の額がわかってしまう。
日常生活ではあまり使わないよね・・・と思われがちな数学ですが、
こういう問題に当たったのを機会に、
ぜひ、親しみをもって学んでほしい。
ベクトルが物理の学習に必須であるように、
数学の他の単元も、他の教科や日常生活にリンクさせて説明していきたいと思います。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 丑谷