ブラックボックスな私
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス の丑谷です。
週末に読んだ本の内容について、考えています。
「人間は、自分の身体について、十分には認知していない。
当たり前すぎて、見過ごされているからだ。
そのようなブラックボックスたる身体から、
明るい外界へと自己を拡張したいという基本的な欲求を、人間は持っている。」
私たちは、五感を通して、自分を取り巻く環境を認識しています。
しかし、自分の身体の内部、心の中については、
注意して、集中しなければ、よくわからない。
いま、私の消化器官は、どのように動いて、朝食を運んでいるのだろうか。
心の中でずっと気になっているあのことは、これからどう消化されていくのか。
自分のことを知るのは難しいですが、
生涯ずっと楽しめる営みだと思います。
「他者と関わりたい、分かりあいたい、という欲求を持っている。」
という記述についても意識しながら、通勤電車に揺られていました。
物理的にも心理的にも、他人とのコミュニケーションを拒絶して生きる人もいますが、
よく言われるように、基本的に、人は一人では生きられないのです。
目の前に座る若い女性が、人目もはばからず、一心不乱にメイクしているのも、
ひいては、そのような欲求によるものかもしれません。
高校生のみなさんは、キャンパスで他者と関わっています。
その関わりの中で、自分についても、深く考えていく高校生活でありますように。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 丑谷