仏教とは
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの松嶋です。
前回、仏教のことに触れましたが、その続きです。
仏教と一言でいっても、
インドの古代仏教と中国(日本)の仏教では何が違うのでしょうか?
中国の仏教の特徴は、大乗仏教が入ってきたという点です。
大乗仏教とは、つまり出家して厳しい修行を経なくても悟りを開くことができる、
という宗派です。
これに対して、上座部仏教は、出家して厳しい修行を経なければなりません。
中国に伝わったのは、大乗仏教です。
これが、日本に伝わってくると、日本独特の発展をします。
それが、いわゆる日本仏教です。
とくに日本仏教の開花は、鎌倉仏教にまられます。
たとえば、日本の浄土系の宗派(浄土宗、浄土真宗)は、
阿弥陀仏のみを信じよ、「南無阿弥陀仏」と言います。
これは、少し観点を変えると、一神教に近い考え方かもしれません。
仏教は、基本的に一神教ではなく多神教です。
(そもそも、仏と神の概念は違いますが、置いておきましょう)。
多神教の中から、一神教的な考え方がでてくるのは面白いです。
このように考えてみると、一言に仏教といっても、多様な考え方がありますし、
多様な考え方を包摂するような広さがある宗教です。
そのような、仏教の思想には驚かされます。
このような、多様な思想を内包する仏教は、大変難しいものです。
なので、仏教は、私たちは一番身近であるが、
一番わからない宗教と言えるかもしれません。
だからといって、仏教を理解しなくてよい理由にはなりません。
むしろ、今の私たちに求められるのは、仏教に対する理解なのかもれません。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 松嶋