代々木キャンパス ブログ

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  1. 金融恐慌

    通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの高橋です。

    日本史の授業も残すところわずか!
    ということで、時代もついに昭和を迎えました。
    高橋の生まれた昭和ですよ。

    ということで今日は、
    「戦後恐慌」・「金融恐慌」・「昭和恐慌」という3つの恐慌について学習しました。
    特に今日じっくり説明したのが、「金融恐慌」。
    憲政会を与党とする第一次若槻内閣が、昭和の始まりと同時に直面したのが、
    この「金融恐慌」でしたね。
    第一次世界大戦時の好景気で、企業は設備投資を強化しましたが、
    戦争が終結すると需要が激減。
    様々な企業が負債を抱え、それはお金を貸している銀行に跳ね返ってきます。
    それにプラスして、関東大震災の被害処理のために発行された震災手形も不良債権に。
    坂道を転がるごとくに、金融が不安定になっていきます。
    そこで若槻内閣は金融業界を安定させようとします。

    ところがそんな中、野党の政友会が
    「不良銀行の名前と、震災手形の所有金額を出せ!」と執拗な追求をしてきます。
    与党と野党の関係、今も昔も変わりませんね。
    そんなことを言われているうちに、
    つい「東京渡辺銀行が破綻した」と答弁してしまいます。
    本当はこの銀行は休業一歩寸前で踏みとどまっていたのですが、
    この発言がすぐさま報道され、これを機会に翌日に休業が決定されます。
    メディアの力もこの頃から変わっていません。

    そうすると
    「銀行が休業?俺が預けている預金は大丈夫なのかよ!今すぐ引き出さないと。」と、
    金融業界全体への不安から人々はパニックに陥り、
    預金を引き出そうと銀行に殺到します。
    銀行もみんなの預金を大事に金庫に入れているわけでなく、
    色々なところで運用していますから、手元にあるわけではありません。
    一斉に預金を引き出されると、手持ちのお金が足りなくなってしまうのです。
    考えただけでぞっとしますね。

    通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 高橋

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