春はあけぼの
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの高橋です。
「春は、あけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。」
さてさて、今日の進学コースの古典の授業では「枕草子」を宿題に出しました。
「枕草子」、すでに説明は不要かもしれませんが、
平安時代中期の女流作家、清少納言により執筆されたと伝わる随筆作品で、
三大随筆のひとつですね。
随筆なんて聞くと少し難しい気がしますが、「エッセイ」のことです。
清さんの思ったことをつらつら書いた作品が、
いま私たちの読んでいる「枕草子」です。
うえにあげたのは、枕草子の冒頭です。
四季の豊かな日本にいて、
趣深い春夏秋冬の風景を思うがままに書き残したわけです。
東京にもようやく春が訪れたわけですが、
みなさんは春のどの風景に趣深さを感じますか?
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 高橋