硝子の十代
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス の丑谷です。
受験教室での授業を終えて、キャンパスに帰ってくると、
一人の女子生徒(三年生)が「向こう、施錠してきましたか?」とのこと。
「いーえ、まだ空いてますよ?なにか?」と、怪訝な顔のわたくし。
お勉強をしに行きたいそうな。
すご!
周囲にいた三年生男子にも、そのモチベーションを分けてあげて!
受験生ですから、自習するのは当然といえば当然。
しかし、まっすぐな瞳で、そのような情熱をじかにぶつけられると、
一般的には中年と呼ばれる齢であるわたくしは、
たじたじ、キュンキュンしてしまいます。
愛想笑いでごまかす。うまくやる。
大人になると、様々な技術の習得により、より人生を生きやすくなってきます。
しかし、追い求めたい真理は、あるべき場所に変わらずにあり、
少しでもその近くに到達したいという気持ちに、嘘はつけない。
高校生の多感な時期に、苦しんで、悩んで、傷つくことは、
必ず今後の人生の糧になるはずですよ。
「そんなわけないじゃん!あんた、今までほんとに傷ついてきたの?」
と、親切な大人たちにそう反抗してきた私が言うのですから、
時の流れというのは、おかしなものです。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 丑谷