新元素の命名
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの羽鳥です。
6/8、科学の世界で大ニュースがありました。
理化学研究所のグループが合成した113番目の新元素の命名が、
『ニホニウム Nh』に決定し公表されたのです!
ここまでの道のりは長く、
他国の研究グループも113番目の元素を合成したと主張していました。
しかし、113番目の元素から他元素に崩壊する過程をはっきり示してしているとして、
理研のチームが2015年末に命名権を取得しました。
アジアでの命名権獲得は初だそうで、とても素晴らしいことです。
今回の研究では、核融合という、
太陽がエネルギーを生成しているのと同じ化学反応を人工的に起こして元素を生成しています。
この反応を実験するには巨大な実験装置が必要で、予算も膨大なものになります。
ここで皆さんが気になるのは、この新しい元素が何に役立つかという点だと思います。
結論から言うと、今回の研究は基礎研究というもので、
残念ですがいますぐ何かの役に立つという研究ではありません。
しかし、研究の世界ではすぐに役に立たないことが悪いことではなく、むしろ必要不可欠なことです。
基礎研究は文字通り、すべての応用研究(比較的早く役に立つ研究のことです)の基礎です。
それを研究する人がいないと基礎的なことがわからず、応用研究も進まないのです。
そういう点でいえば、勉強と一緒ですね!
いきなり応用をやろうとしてもできないので、基礎を勉強することも大事です。
このニホニウムという名前は、一般の意見を聞き5ヶ月後に正式決定するそうです。
私の個人的な意見としては、
日本の偉業を表すのにピッタリだと思うのでこのまま決まってほしいです。
他にもおもしろい研究背景などネットニュースに載っているので、
皆さんも検索してみて下さいね、では。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 羽鳥