「ラフカディオ・ハーン」ってだれ?
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの副島です。
今朝のニュースで、富士山が初冠雪というのを見ました。
東京は夏日だというのに。。。四季が混在したような、日本ならではのニュースですね。
さて、先日近所の図書館で『ラフカディオ・ハーンの英語教育』というのがふと目につき、
借りてきました。
本当にふと。何の気なしの「偶然の出会い」だったのですが、読むとすごく面白い。
「ラフカディオ・ハーン」ってだれ?と思いますよね。
「小泉八雲」と言えばピンとくるでしょうか。『怪談』の作者です。
明治時代、アメリカの出版社の通信員として来日し、
その後熊本をはじめ各地で英語教師をしていました。
日本の英語教育の最先端で尽力し、欧米に日本文化を紹介する著書を数多く遺した人です。
そんなハーンの講義を直接受けていた学生の直筆ノートが近年見つかり、
ハーン研究者によって全文(英語)と翻訳が一冊の本にまとめられました。
それが、『ラフカディオ・ハーンの英語教育』です。
単に外国人による英語の授業。という枠を超えて、
日本と欧米の比較文化の視点からも講義がさていたというのが実に興味深いです。
例えば、「日本人の大工はのこぎりを自分の方向に引くのが一般的だが、
西洋人の大工は身体から話す方向に押すのである」(本文は英語)
他にも物を書く際の体の使い方や、事柄(名詞)の分類の仕方の違いなど
日常的な生活の動作の中に東西文化の相違を見出しているのです。
今後大学で「比較文化」という分野に興味があって学んでみたいという生徒がいたら、
是非読んでみてほしい一冊です。
たまには書店や図書館を訪れてみてください。
もしかしたら素敵な出会い(本も人も?)があるかもしれませんよ。
では今日はこの辺で~。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 副島