星の王子さま
通信制高校 一ツ葉代々木キャンパス 矢島です。
今日は6月29日。
「え、本当に梅雨入り中?もしかして、もう梅雨は終わってるんじゃないの?」と思うくらいの晴天でしたね。
今日は、「星の王子さまの日」です。「星の王子さま」とは、世界的に有名な児童文学の作品で、その著者であるフランスの作家・飛行士のアントワーヌ・ド・サンテグジュペリの誕生日です。
「星の王子さま」は僕も中学3年生の時に読みました。とても読みやすい文章で、話としても面白く、また人生や哲学について考えさせられる、とても深い内容だったことを覚えています。
あらすじを少し説明します。まず、操縦士の「ぼく」がサハラ砂漠に不時着する場面が書かれています。手元には1週間分の水しかありません。周囲は誰もおらず、君が悪いほどの静寂が「ぼく」を孤独で不安にさせます。
翌日、「ぼく」の目の前に、1人の少年が現れます。その少年は、ある小惑星からやってきた王子さまでした。王子の住む星は家ほどの大きさしかなく、そこには3つの火山と、巨大なバオバブの芽と、よその星からやってきた一輪のバラがありました。
ある日王子は、大切に育ててきたバラの花とけんかをしたことをきっかけに、「他の星の世界を見てみたい」と思い、旅に出ます。その星々で、どこかへんてこな大人ばかりと出会います。6番目の星で出会った地理学者に勧められ、王子は地球に向かうことになり、「ぼく」と出会ったのです。
これ以上言ってしまうと、物語の核心部分を言ってしまいそうなので止めますが、この作品でサンテグジュペリは、子どもの心を忘れた大人に「本当に大切なものは、目に見えないものだ」ということを伝えようとします。この本は児童文学ですが、本当は「大人に読んでもらうため」に作られた本なのです。
読書は、自分の頭を強くします。読書をすれば、たくさんの人物と本を通して対話ができます。読書をすれば、本を通してたくさんの人生を経験できます。高校生の皆さんには、まだ頭が若いうちに、できるだけたくさんの本を読んでもらいたいと思います。
「星の王子さま」、ぜひ読んでみて下さい!
通信制高校 一ツ葉代々木キャンパス 矢島