「名作」を読む
通信制高校 一ツ葉代々木キャンパスの寺澤です。
現代文の授業では『山椒魚』を読み進めています。
話に登場するのは全て、山椒魚をはじめ、えび、めだか、蛙などの動物です。
出てくるのはすべて動物ですが、ストレートに動物の姿を
描いているというわけではありません。
「人間の良くないところ」や「人間の醜いところ」などが
動物の行動ややりとりを通じて描かれているのです。
一読しただけでは、作者の井伏鱒二が伝えたいことが
分からないのではないでしょうか。
動物が出てくるので、一見柔らかめの文章かと思いきや、
テーマは非常に難しいものになっています。
単なる小説で終わらないところが「名作」だといえます。
このように非常に深い話なのですが、
第5回レポートの提出期限が来週に迫っているため、
あまりのんびりと読み進めている暇はありません。
もっと掘り下げて話したい気持ちはあるのですが…
絶対に押さえてほしいところはガッチリ読んでいくので、
いつもよりペースは速いですが、なんとかついてきてほしいと思います。
現代文の授業も、夏休み前は残すところあと1回となりました。
「名作」をしっかり味わえるように、頑張って読んでいきましょう。
通信制高校 一ツ葉代々木キャンパス 寺澤