自主学習のススメと「戻れ」
通信制高校 一ツ葉代々木キャンパス 島田です。
「なぜ勉強しなきゃいけないのか?」
という質問を高校生からよく投げられます。その質問に私は次の答え方をします。
「自分を知れるから」そして「自分を創るから」
禅問答のようですが、どういうことでしょうか?
私たちは常にこの「今」を生きていて、そこには(寝ているのでない限り)意識的な「頭脳活動」が必ずくっついて生じています。
この頭脳はほかならぬ私自身の脳ミソであって他人の脳ミソを借りて生じる活動ではありません。
(今のところ不可能)。
自分の脳ミソは、そのIQやEQ、知識などを駆使して活動しているものです。で、勉強というのはこの「脳ミソ活動」をかなり高い強度で活動させてくれるよい機会なのです。自分なりに自分の頭を使って記憶したり問題を解いたりすることで、自分の脳ミソの能力を知るのです。つまり、自分の「アタマを知る」という意味で、自分を知る機会です。
話はここで終わらない。
勉強を通して自分の脳ミソを鍛えると、世界について知ることができます。そして世界について、この鍛え上げた自分の脳ミソをつかって、さらに広く深く考えることができます。これが、自分の考えの自由を広げることにつながります。この自由は、自分のアタマの中だけの自由にとどまらず、それを実現するため、自分の仕事を選び、自分の生き方を創り続けることができるのです。
だから、勉強は、自分を創ります。
ひるがえって、いま勉強がハウツーになってしまっているところが多々あります。大学受験にしても、就職試験にしても「こうすれば受かる」などと言われ、多くの人がそこに飛び付いてひとまずの安心を得るのです。
でも、未来のことは誰も知らないのです。だから、少なくともそういったハウツーは「対策」として有効ですが、「自分を知り、自分を創ること」にはならない。その延長に「自分らしい人生」はないと思うのです。
で、結論。
夏休み直前です。夏は学校を離れていろいろなことができる時期です。自分で「アタマを使って」「アタマを鍛えて」、自分らしい夏を過ごして欲しいと思うのです。
通信制高校 一ツ葉代々木キャンパス 島田