“善さ”について本気出して考えてみた
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 矢島です。
本日も、代々木キャンパスでは単位認定試験の対策授業が行われています。
僕も午前中に世界史B、午後に倫理と現代社会の授業を行いました。
対策授業だけあって、生徒の姿勢もいつも以上に真剣で、
僕も身が引き締まる思いで授業に取り組んでいました。
「倫理」の授業では、今まで勉強した部分を復習する中で、「ソクラテスの生涯」が再び話題に上がりました。
ソクラテスは過去勉強した中でも、もっとも深くそして考えさせられる単元だったのです。
ソクラテスとは、「無知の知」や「問答法」などで有名な古代ギリシャの哲学者ですが、
彼が投げかける「真の善さとは何か?」という問いかけは、
現在の我々も考えなくてはいけないテーマなのです。
今日も、「善さ」について議論が行われました。
「よく時代劇で主役が悪役を切り捨てて、成敗!なんて言ってますけど、
あれって結局人殺しと変わらないですよね?」
「でもそれって、悪いことをした人を懲らしめるために成敗する、っていう理由があるからなんじゃないですか」
「でもそれを言い訳にして、人を殺すことの悪さを正当化しようとしてませんか?」
このように考え出すと、「善さ」とは何か、最終的には「正義」とは何か、
という深い話にまで入り込んできます。
様々な意見が飛び交う中、「結局のところ、一般で言われている善さとは、
価値観の多数派でしかないのだろうか。」という話にまでいたりました。
皆さんは、「善さ」についてどのように考えていますか?
授業内では、しっかりとした結論を出すことはできませんでした。
しかし、参加した生徒達が、哲学について深く学ぼうとしたことは確かです。
普段の何気ない疑問から、生き方を勉強すること。それが倫理なのだと思います。
僕自身も、生徒の人生の糧となるような授業ができるよう、
ディスカッションをふんだんに取り入れた授業など、工夫して行っていきたいと思います!
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 矢島