才能ではなく経験だ!
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの矢島です。
ある日の授業終わり、生徒とこんな事をいっていました。
「結局、数学なんて才能ですよね。努力とか関係ないと思います。」
なるほど、確かに理系・文系という言葉があるとおり、
人間には教科によって、得手不得手があるのかもしれませんね。
私も社会科を教えている「文系人間」なので、気持ちはよくわかります。
しかし、本当にそうでしょうか。
もちろん、人には「もって生まれた才能」というものがあるのだと思いますが、
「努力をする」というのも、1つの才能なのではないでしょうか。
才能と一言で片付けてしまえば、「これは自分には向いてない」と思って、
人間は努力をしなくなってしまいます。
何が言いたいのかというと、才能ということを言い訳にしないでほしいと思うのです。
野口英世は、次のような名言を残しています。
「誰よりも3倍、4倍、5倍勉強する者、それが天才だ」(「野口英世の生き方」より)
中学・高校で数学が得意だった友達も、きっと私がゲームやTVを見ていたときに、
1問でも多く計算問題を解いていたんだと思います。
その友人には、卒業まで暗算の早さと正確さには勝てませんでした。
その友人は笑って私に言いました。
「結局経験だよ。基礎だよ。基礎が出来なくて、応用なんて出来ないから。」
スポーツ界でも、結局オリンピックに出ている人たちは、
小さいころから無数の努力を積み重ねていたから、あの舞台に立てるのです。
「才能だから」という言い訳は、結局自分が挑戦しないことの「言い訳」なのかもしれません。
生徒の何気ない一言から、私自身、考えさせられた出来事でした。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 矢島