英語Ⅱ
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの丹羽です。
本日の英語Ⅱの授業です。
授業後半のレポート実施に備え、授業内プリントから練習問題を
いくつかピックアップして簡単に単語と文法の解説をしました。
後半はレポートに取り組んでいただきました。
それとは別に、単語の覚え方の一つの提案として「語源」のことをお話いたしました。
語源を知っていれば、未知の単語に出会った時に意味を連想したり、
あるいは語源に関連付けていくつかの単語を同時に覚えられるのです。
例えば、「century」は「世紀」。一世紀は100年ですよね。そのことは皆さんご存知でした。
実は、「cent」は「100」「100分の1」という意味の語源なのです。
では、「centimeter」はどういう意味でしょう?
この単語は小学生でも知っているし、日常生活で使っている単語ですが、
英語になると案外難しかったようです。
「センチメートル」つまり、「cm」ですね。な~んだ、と思いますね。
メートルの100分の1、だから1センチというわけです。
因みに、似た単語に「sentimental」という語がありますが、これは全く関係ありません。
意味は「感傷的な」「感情に流されやすい」。そのまま「センチメンタル」ということもあります。
日本語で感情に流されやすい人を「ウェット」な人、という表現で表すことがありますが、
英語の「wet」がそのような意味で使われることはあまりありません。
大抵は「湿っている」という意味で使われます。
次に、「pedal」の意味は何か聞いてみました。そのまま「ペダル」ですね。
これはすぐに分かったようです。「pede」は「足」の意味の語源です。
「pedicure」(ペディキュア)は、足を「cure」(世話、手入れ、保護)するという意味。
「manicure」(マニキュア)は「mani」(手)のお手入れですね。
語源「pede」が「足、足を入れる」という意味であることから、
いくつかの単語の意味を連想していただきました。
「pedestrian」は、「歩く」「ian」(人)で、「歩行者」。
では、「expedition」「impede」の意味は何でしょう?
新しく学んだ語源の意味を使って、最後に「centipede」の意味を考えていただきました。
「centi」は「100」、「pede」は「足」だから…とヒントを出すと、
「百本の足」で「百足(ムカデ)!!」と答えてくれた生徒さんがいらっしゃいました。
その生徒さんが教えてくれたことには、百足は縁起のよい生き物だそうです。
客足が絶えない、商売繁盛ですね。
余談になりますが、2月16日(土)の日経新聞朝刊で、
渋谷教育学園渋谷中学高等学校の先生が面白い話を書いておられました。
「サボる」の語源は「木靴」というお話です。
フランス人の労働者が履いている木靴(サボ)を機械に投げ入れて壊し、
仕事を停滞させたことに由来するという「サボタージュ」を日本語の動詞にした言葉だそうです。
日本でも大正時代にサボタージュにより賃上げに成功したことからこの言葉が流行して
、いつしか怠けて休むことを表す言葉になったそうです。面白いですね。
単語を機械的に覚えるのは辛いものです。
「語源」を知ることで連想したり関連づけたりしながらボキャブラリーを増やすのも
一つの方法として試してみる価値があると思います。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 丹羽