最近の若者②
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの菊田です。
そんな雑食な私はまた新しい本を読み始めました。
(今朝読み始めです…)
「絶望の国の幸福な若者たち」 古市憲寿 講談社
全部読み終えたわけではないので、内容に関して詳しくここで述べるつもりはありませんが、
その中の一つのデータをテーマに挙げたいと思います。
2010年の時点で20代の70.5%が現在の生活に満足している、とのこと。
これを世代別で比較すると、30代は65.2%、40代で58.3%、50代では55.3%。
ちなみに過去の20代と比較すると1960年代後半は60%程度。
現在の20代の満足度が高いのが分かります。
私は専門家ではないので、この解釈、また現在の若者に関することに
興味をお持ちになった方は本を読んでもらうことにします。
皆さんはこの数字を見てどう思いますか?
今は不景気であるとか、格差社会であるとか、
社会保障が…、非正規雇用が…、と若者にとっては
マイナスな情報のオンパレードであることを考えれば、
この数字は少し意外であるような気がします。
ただ、同時にその若い世代と触れ合うことが多いので納得もしてしまいます。
「何とかなる。」
良くも悪くも、そう考える人が多いのです。
今が良ければ、とりあえず良い。将来の心配はしない。
(全員がしていないわけではないですよ。そういう人が多いという意味です。)
そんな考えを持っている高校生が多いような気がします。
それでいて、妙に達観したところもある。
進路指導も時代に合わせて変化していく必要があるのでしょうね。
団塊の世代のころに比べ、偏差値の高い大学にとりあえず入ればよいという時代ではなく、
進路に関しては一人一人可能性を探りながら考える必要があると思います。
私はそこに全日制とは違った通信制だから出来る教育の可能性を感じています。
新年度も全日制よりも個人にあった進路指導を出来るように努力していきたいと思います。
↑ 今日は4月から入学予定の生徒にガイダンスを行いました ↑
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 菊田