天皇は引越しがお好き!?
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの高橋です。
今日は久しぶりのいい天気でしたね。
こんな春の陽気はうれしいものの、眠くなるということで受験生には大敵ともいえます。
さて、今日の受験授業・日本史では、先週に引き続き「奈良時代」を扱いました。
この時代といえば、「お引越し大好きな天皇」の一言につきます。
孝徳天皇が飛鳥と難波宮を行き来し
天智天皇は飛鳥→大津宮
天武天皇は大津宮→飛鳥浄御原宮
持統天皇は飛鳥浄御原宮→藤原京
元明天皇は藤原京→平城京
聖武天皇は平城京→恭仁京→難波宮→紫香楽宮→平城京
桓武天皇は平城京→長岡京→平安京
このわずか150年の間に各天皇はこうも慌ただしく遷都に遷都を重ねました。
孝徳天皇、天智天皇、天武天皇、持統天皇、元明天皇あたりは
特にそこまで大きな理由はないと思います。
まぁ、言っちゃえば、「さっぱり」したかったから。
趣味・引越しといったような感じですかね。
たとえば、みなさんも勉強をしていて、何時間も何十時間もしちゃって、
その場に居続けると疲れますよね?
そしたら、「ちょっと場所変えて勉強しよう」って思い、カフェに移動したりすると思います。
まぁ、もちろんそれが全部じゃないとは思いますが、新しい天皇になると政治の色も変わります。
そこで、「よし!じゃあ、さっぱりしよう!」と思い、遷都を繰り返したのです。
元明天皇のときは始めて都を中国に習って作ったため、
都を大変革をせざえるなく、「じゃあ、作っちゃえ!」っていうような理由で作っただろうし、
天智天皇のときは「白村江の戦い」に負け、「やべ・・・拠点変えて守らなきゃ・・・」
って思ったのもあるでしょう。
でもみなさんが、気分転換するような感覚で都を移していたなんて、
やっぱり天皇の思い付きってすごいですね。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 高橋