答えや考え方は1つじゃない
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの矢島です。
「紙に“まる”と“ばつ”を書いてください。」
という問題を出された時、皆さんだったらどのように書きますか?
大半の人が、○と×の記号を1つずつ書くのではないかと思います。
しかし、答えは必ずしも1つであるとは限りません。
単純に「まる」「ばつ」とひらがなで書いても、やはりそれは正しいのです。
ある人は、カタカナで「マル」「バツ」と書くでしょう。
ある人は、漢字を使って「丸」「罰」などと書くかもしれません。
また、必ずしも左右離して書く必要もありません。
問題にはそのようなことは一切書かれていませんので、
どの位置に書いても、またどのような大きさで書いても正解なのです。
ですからこの場合、極端に大きさの違う○と×を書いても正解ですし、
○と×を重ねて書いて、警察署の地図記号のようにしても良いのです。
学校のテストで、このような問題が出されることはまずありません。
求められる答えが、たいてい1つの問題が大半だと思います。
しかし、私たちの人生に置き換えた時には、答えが1つとは限りません。
人それぞれ、「人生とは何か」という問題を、自分なりに考えて、
自分なりの正解、しかもどれ一つ間違っていない生き方にたどり着くのです。
学校のテストや授業で、1つの答えを導くのは、ある種の「訓練」だと思います。
1つの答えを導く中で、いろんな人が別々の考え方を経由して求めているのです。
実際に、数学の問題では、【別解】というものがありますよね。
暗記問題でも、答えの思い出し方は人それぞれです。
結局、学校のテストは、出口が全部一緒なだけで、考え方の入口は人によって違うのです。
学校の勉強が少し嫌になった時は、今日のことを思い出してください。
答えや考え方は1つじゃない。そう思えた時、少し勉強が楽しくなると思いますよ。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 矢島