特徴のある字
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの佐瀬です。
今日の書道の授業は楷書でした。
少し難しい、顔真卿(709-785)の『自書告身(じしょこくしん)』に挑戦しました。
顔真卿は琅邪臨沂(山東省)の顔氏の出身で、先祖は孔子の弟子である顔回がいます。
顔氏は、代々学問で知られ、また能書家が多く、学家と称されました。
そのような家柄の顔真卿は、正義感が強く、剛直な人物だったようです。
文字の胴体を広く構え、横画を細く縦画を太くした字形は豊かで安定感があります。
字に性格が出ると言いますが、特徴のあるはね、払いなどの用筆法や重厚な線は、
顔真卿そのものなのかもしれませんね。
『自書告身』は、建中元年(780)、顔真卿が太子少師の官職を授かったときの
告身(辞令書)で、顔真卿の自書といわれています。
晩年の作で、『建中告身帖(けんちゅうこくしんじょう)』とも呼ばれています。
生徒たちは「難しい」「うまく書けない!」などと言いながらも、集中して書いていました。
ふだんも頑張ってくれるけど、今日はいつも以上に真剣に取り組んでいました。
とてもいいことだと思います。こちらとしても教えがいがありますね。
この調子でがんばりましょう!
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 佐瀬