千葉キャンパス ブログ

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  1. 大阪のシンボル

    通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 矢島です。

    今日は7月3日です。今日は1912年、通天閣が大阪市に完成した日です。

    1903年、第5回内国勧業博覧会が行われました。その会場の跡地に、大阪は娯楽地「新世界」を開発しました。そして、その中心にパリのエッフェル塔をモデルにして作られたのが通天閣です。

    通天閣は、「天に通じる高い建物」という意味らしく、明治初期の儒学者、藤沢南岳によってつけられました。近現代の大阪の歴史を、天から見守ってきた大阪のシンボルも、戦争という大きな壁には勝てず、解体されることになります。

    それはなぜか。日本は第二次世界大戦中、軍需工場に金属を運び込んでは、日夜武器を製造していました。しかし、戦争に使うための金属が足りなくなると、金属を回収するために、通天閣に使われていた金属を撤去してしまったのです。

    驚くべきことに、戦争は、町のシンボルであった通天閣にも影響を及ぼしたのです。しかし、地元の人々の熱望もあって、1956年に再建されることになりました。

    私は、世界史や日本史の授業を教える時、いつも戦争の歴史をどのように教えるか、ということに責任感を感じています。人類が絶えず繰り返してきた戦争から何を学ぶのか。

    決していい加減やふざけ半分では教えられない範囲です。特に第二次世界大戦は、日本にとってどのような戦争だったのかを考えなければなりません。

    今年も暑い夏が来ようとしています。例年この時期になると、テレビでも終戦を記念とした特別ドラマがやるようになります。日本が決して忘れてはならない「負の歴史」を、どんな形であれ、風化させてはいけないと思います。

    通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 矢島

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