「英語と万葉集?」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
I wish I were a bird. 私が鳥だったらいいのに…(鳥になりたいなあ)って、
ちょうど英語ⅠやⅡで、この時期に学びますね。
いわゆる、仮定法過去って単元です。
「あ~、もうこんな状況から脱出したい!あ~、鳥になりたい!」、
似たような気持ちを抱いたことはありませんか?
私も、時々そう思うことがありますw
「あ~、ストレス社会と言われる現代だからね」と思いきや、
これまた奈良時代の万葉集にも、同じような心のつぶやき?叫び?が記されているんです。
「世の中を 憂しと恥(やさ)しと 思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば」
これは、山上憶良(やまのうえのおくら)の作品です。
「この世の中、嫌なことばかりで、もう消えてしまいたいなんて思っても、
飛んで逃げたりできないんだよね、鳥じゃないんだからさ」ね、
まさに I wish I were a bird. の心境ぴったりでしょ。
そう考えると、東洋も西洋も、現代も大昔も、基本的には人間の感情と言うのは、
そう大きな違いがあるものでもないのでしょう。
時代も言葉も肌の色が違っても、同じことを考えてしまうのですから。
ですから、「英語」を学ぶことで国境を越えた心のつながりを持てるようになるかもしれないし、
「古典」を学ぶことで時代を超えた魂のつながりを持てるようになるのかもしれません。
みなさん、今年も「学び」の世界を楽しんでいきましょうね。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 宮本