「雪で戯れる」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
さあ皆さん、今日もがっつり雪が降っておりますよ~。
ということで、雪と戯れるではなく、雪で戯れたお茶目な二人について書いてみたいと思います。
我が里に 大雪落(ふ)れり 大原の 古りにし里に 落らまくは後 by天武天皇
わが岡の おかみに言ひて 落らしめし 雪のくだけし そこに散りけむ by藤原夫人
天平年間のある冬の日、飛鳥の都は雪に染まりました。
その降りしきる雪を見ながら、天武天皇は短歌を詠み、友人の藤原夫人に送ります。
「飛鳥の都に大雪が降ったけど、あなたの住む大原の田舎に降るのはしばらく後になるでしょうね」と、
すると、藤原夫人から返歌がありました。
「ああ、私の里の神様にお願いして降った雪のかけらが、飛鳥の都に散っていったのでしょう」と。
ところが、この二人の住む飛鳥の都と大原の里は、
直線距離にして300メートルほどしか離れていないのです。
昔はなんとまあ長閑な時代だったのでしょう。
こんなのんびりした時代に生きていたら、どんなに心豊かな生活ができることでしょう。
今週末も雪の週末になりそうです(明日には雪も溶けてしまうかもしれませんが)。
外出できないのを幸いに、読書を楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
それでは、元気に来週お会いしましょう!
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 宮本