仕事と生き方
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 長谷川です。
NHKで放送されている ”プロフェッショナル 仕事の流儀”という番組があります。
この番組は、毎回様々な分野で活躍するプロの仕事とその人生にスポットを当てた番組です。
その中で最近特に印象に残っていたのが自殺防止のNPO法人理事長である藤藪氏の話。
藤藪庸一さんはこの13年で自殺を考えた500人以上の人々を社会復帰に導いているそうです。
飛び降り自殺を考える人が訪れる、断崖近くに設置された公衆電話を設置。そのそばにはいつでも電話がかけられるように小銭を準備。そのSOSに藤藪氏さんは24時間対応し、保護をしている様子がありました。
「まずは、100%信じて聞く」そして「何があろうとも、生涯 寄り添う」というのが藤藪さんの姿勢。
「他人を救うことなどそう簡単ではない、ましてや自殺者を助けることなど慢心しているのではないか?」
しかしこの藤藪庸一さんがこの考えに行きついたのは、一度は救い出した青年への何気ない勇気付けと油断が再び自殺に追いやったという過去の辛い経験から来るものでした。
「相手のことを疑ってしまえば、相手は心を閉ざしてしまう。もし相手が話していることが本当であれば、取り返しのつかないことになる。信頼関係を築くのに、信じることはその第一歩。共同生活を送る人を甘やかすだけでなく、時にはあえて厳しく対応することもある。」
その判断は私たちにはとても難しいと思います。それは藤藪さんのプロとしての経験や考え方に寄るところが大きいでしょう。
藤藪さんと生活者は小さい約束事をお互いがしっかりと守ることから日々信頼を築く姿がそこにありました。
人の生き方と仕事に関して非常に考えさせられる話でした
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 長谷川