千葉キャンパス ブログ

通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの石野です。

今朝もずいぶん冷え込みました。
最近は、一日の気温の変化が大きいので、服装の選択に迷います。
自宅を出るころには部屋に暖かい日の光が差し込んできたので、
多少薄着でも大丈夫かな、と思い玄関を開けると、
強い北風が吹き込んできて、あわてて上着を出しました。

さて、最近はエボラ熱や政治がらみのニュースが多い中、
週末に著名人の訃報が飛び込んできました。
赤瀬川原平さん。みなさん、ご存知ですか？
著名な美術家で、随想なども数多く書かれていた方です。
私は高校生のときに入試問題か模擬試験の現代文に、
「超芸術トマソン」の一節が出題された際に初めて知りました。

ちなみに「トマソン」とは、
大変荘重な造りをしているのになぜかセメントで塞がれてしまった通用門や、
上って降りることはできるけど、出入り口が存在しない非常階段のような、
建物にくっついている無用の長物のこと。
このような、役に立たないという意味において芸術よりも芸術らしいものを
「超芸術」として鑑賞するという、
斬新すぎて当時の私には全くもって理解できない内容が書かれていました。

その理解の困難さゆえに、とても印象に残っているのですが、
今日から千葉市美術館で「赤瀬川原平の芸術原論」展が開かれることもあり、
改めて理解しなおすチャンスだと楽しみにしていたところでした。
今回の展覧会が結果的に「回顧展」になってしまったのは、たいへん残念なことです。
時期が時期だけに、きっと混雑することと思いますが、
12月23日の会期末までには是が非でも見に行こうと思っています。

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