千葉キャンパス ブログ

通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの石野です。

私は喉の風邪をこじらせてしまい、
かすれ声のうえ、頭がぼんやりしていました。
しまいには問題演習で一人だけ間違った問題を渡すという、愚かな誤りを犯してしまい、
進学コースの皆様に「もう帰ってください（笑）」という素敵な励ましの言葉をいただきました。
深く反省するとともに、皆様も私のような大人を反面教師として体調管理に努めてください。

さて、今日はこのまえふと立ち寄った博物館で見つけた古文書のお話をしたいと思います。

江戸時代には参勤交代で各地の殿様が定期的に江戸にやってきていましたが、
とある殿様、どうやら江戸での滞在費用が思いのほかかかってしまったので、
国元にいる家臣に費用の工面を求める手紙を出します。

殿：「…どうも資金が足りんのじゃ。何とか工面して江戸に送ってくれんかのう。」

家臣「…お元気そうで何よりでございます。
ちなみに＜～りんのじゃ＞の前後が墨が薄くてよく読めませんでした。
これからもくれぐれもお体にはお気をつけくださいませ。」

殿：「…おうおう、墨が薄かったとは申し訳ない。今回はそのようなことがないようにはっきり書くぞ。こ～んな形をした山吹色のものをたんまりを送ってくれんかのう。」

資金の工面を求める殿様の手紙にすっとぼける家臣も家臣ですが、
殿様も怒ることなく、わざわざ小判の絵を描いて（ちなみに原文では黒い墨で書かれています）
改めて工面を求めています。
親しい主君と臣下が手紙のやりとりを楽しんでいるようで、微笑ましい古文書でした。

明治大学の博物館で来月始めまで見られるようですので、興味のある方はぜひ。

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