沖縄と戦争
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの石野です。
本日の日本史の時間では太平洋戦争から戦後の新体制に関するお話をしました。
途中、飛び入りでゲストスピーカーの先生も参加して、
興味深いエピソードを紹介していただいたので、生徒たちも聞き入っていました。
非常に充実した内容になりありがたい限りです。
今日の授業では沖縄戦についても触れました。
戦争末期、迫り来るアメリカ軍の進撃を少しでも遅らせるため、
日本は沖縄を重要な防衛拠点とします。
激しい戦闘に備えて住民は台湾や九州に疎開しましたが、
船も時間も足りず、女性や子供といった非戦闘員が沖縄に多数残ることになりました。
アメリカ軍が上陸すると、戦力的に劣る日本軍はゲリラ戦を展開。
その際に、軍隊に属していない一般の住民も多く犠牲となります。
3ヶ月あまりで亡くなった一般住民は9万人を超え、軍隊の戦死者を上回りました。
当時の沖縄の人口が60万人弱であったことを考えると、その被害の大きさがわかります。
「沖縄って楽しそうなイメージなのにね。」
そう。我々は沖縄というと、まずは自然豊かなリゾートとしてのイメージを思い浮かべがち。
「なんくるないさ~」という琉球語に代表されるような
沖縄の人々のおおらかさに惹かれる人もいるかもしれません。
しかし、その裏には、日本でほぼ唯一の激しい地上戦の舞台となり、
その後も30年近くもの間、アメリカ軍の統治下に置かた歴史を忘れることはできません。
そして、その影響は現在にも続いています。
戦後の日本と沖縄をめぐる問題はまた次回の授業でも触れることになるでしょう。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 石野