千葉キャンパス ブログ

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  1. 「ベンチ」の時代(後編)

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの石野です。

    (続きです)
    舞台は戦時下のドイツ。
    ユダヤ人のフリードリヒはデートする女の子ができました。
    その女の子はドイツ人。
    ある日のデートのこと、歩きつかれた彼女は緑色のベンチに座ります。
    でもフリードリヒは座れません。
    なぜならユダヤ人は黄色いベンチに座らなければいけないと決まっているから。

    彼女が気にせず座るように勧めるので、座ってみましたが落ち着きません。
    そこで恋人は黄色いベンチに一緒に座ることにしました。
    そして、帰りぎわにまたデートすることを約束します。

    でもフリードリヒは次のデートに行くことができませんでした。
    ユダヤ人の自分と彼女が一緒にいることが、もし他人に見られたら…
    彼女も収容所に行かされてしまうのです。

    ナチス支配下のドイツでのユダヤ人迫害を描いた悲しい物語です。
    当時、ドイツ人とユダヤ人との結婚は禁止。
    「ユダヤ人お断り」の看板があちこちの商店に掲げられていたといいます。

    多くのユダヤ人が国外に逃れましたが、
    逃れることができなかったユダヤ人の多くは、
    アウシュビッツを初めとする収容所に送り込まれてしまいました。

    アウシュビッツは現在のポーランド南部。収容所の跡地は世界遺産として登録されています。
    もちろん人間の負の歴史を記憶するものとして。

    昨日の1月27日は、アウシュビッツ収容所が解放されて70周年。
    ニュースでは、ヨーロッパ各国で記念式典が開催され、
    このような悲劇が繰り返さないように、との声明が出さたことが報道されています。

    この前の授業では、中学の国語の教科書をきっかけに話題が広がり、
    放課後にもユダヤ人の歴史について色々と話をすることができました。
    こういう形で、断片的な知識が一つの系統だった知識として頭に定着してくれると嬉しいです。
    皆さんまた色々と質問して下さいね!

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 石野

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