「その時歴史は動いたのかも…田ちゃんの野望5」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
そう、そこを晏嬰は見抜いたのです。田乞が欲しているものが余りにも大きいものだったことを。
ほどなく、晏嬰の心配は現実のものとなり始めました。田乞のうわさを聞いた人々が彼の領内に集まり始め、中には自分の田畑や自分の仕える領主を捨ててでも田乞の領内に引っ越す者まで現れ始めたのです。
そう、田乞は民心の掌握に取り掛かったのでした。一見すると貧者や弱者に優しい大夫、仁者・田乞として人々の目に映ります。
いつの世も信念のない人ほど世相や流行に「安易」に流されます。この時もそうだったのでしょう。見る見るうちに田乞は斉の民心を掌握していきました。
「田乞とその一族によって、斉王朝は換骨奪胎されるであろう」。
斉の行く末を案じていた晏嬰の死後、田氏は並みいるライバルを葬り去り、血筋の繋がりのある王族を即位させることによって、斉という国そのものを乗っ取ってしまったのです。
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