ノーベル医学・生理学賞
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパスの出口です。
昨夜、テレビを見ているとニュース速報が流れました。
ノーベル医学・生理学賞を京都大学の山中伸弥教授が受賞することが決まったとのこと。
日本人のノーベル医学・生理学賞の受賞は実に昭和62年以来の二人目です。
さて、皆さんは山中教授の研究をご存知ですか?
千葉キャンパスの生徒に聞いたところ、
「何とか細胞の人でしょ?」「どんな研究だったかな?」という声が挙がりました。
そこで簡単に次のような話をしました。
簡単に言うと、山中教授はiPS細胞という体のどの部分にでも分化することができる細胞を
ヒトの場合においても高品質で作成することに成功し、また確立したのです。
この研究は再生医療の分野で大きく注目されています。
もし実用化すれば、事故や病気でダメージを受けた臓器などを自分の別の部分の細胞を使って
治療することができるため、他人からの臓器提供における拒否反応の心配はありません。
その他にも色々な分野で大きな期待を寄せられており、
実用化にはまだまだ時間がかかりますが、確実に大きな飛躍なのは間違いないでしょう。
ちなみにこのiPS細胞という名前。
induced Pluripotent Stemsell(人為的に多能性を持たせた幹細胞)の省略なのですが
「i」だけが小文字なのはApple社の音楽プレーヤー「iPod」にあやかって、
広く普及してほしいという遊び心からきているとのこと。
研究職を目指したい生徒にはこういう気持ちを持ってほしいと思います。
さて、千葉キャンパスの生徒がこの話を聞いて言ったことは・・・
「先生、シミとかもこれできれいになりそうですね!早く実用化してほしい!」
ということでした。
高校生はまだお肌がきれいなのに、今からもう気になるようです。
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 出口