徳川15代将軍の謎(その2)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの矢島です。
第5代将軍・綱吉に関するエピソードは他にもあります。
次は「生類憐みの令」に関する話です。
「生類憐みの令」といえば「お犬様」でよく知られていますが、
犬や鳥から小さな虫に至るまで、過剰に動物たちを保護したことでも有名な法令ですね。
ある日、百姓が早朝に家の前で水まきをしていると、武士が通り過ぎて、その百姓を捕らえたとか。
罪状を聞いてみれば、「水をまいた事で、地中の虫が息絶えてしまった」というのです。
そういう馬鹿げた訴訟が、山ほどあったことでも知られています。
「生類憐みの令」で、綱吉がとりわけ犬を大切にしたのには理由があります。
諸説ありますが、もっとも有力なのは、「綱吉自身が戌(いぬ)年であったから」だそうです。
しかし、「生類憐みの令」は、一見ムチャクチャなように見えて、
実は、社会的に立場の弱い人々(病人・老人・孤児)もその対象に入れ、
彼らの人権を守るための法令であったといわれています。
これは、争いごとを好まない心優しい綱吉によって、
差別が多い社会を憂えて定められたものだと考えられています。
以上、綱吉のエピソードを紹介させていただきました!
これからも、生徒たちと楽しく歴史の勉強をしていきたいと思います!
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 矢島