世界史Aでの出来事
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパスの矢島です。
本日、世界史Aの授業で、「東アジア諸民族の変容」という分野に入りました。このタイトルだけ聞くと、「え、どこの範囲?」となってしまいますが、時代でいうと今から約170~180年前にさかのぼります。
この範囲、実はとても面白いんです。個人的には、ココが世界史の中でもっとも面白いところだと思っています。というのも、この時代は19世紀ぐらいの話なんですが、ある戦争をきっかけにして、「世界の中心」の位置がぐっと変わってしまうんです。
その戦争とは、1840年から2年間にわたり、イギリスと清(昔の中国)との間で起きた「アヘン戦争」です。アヘンとは、いわゆる麻薬の一種で、ケシの実を傷つけることによって出た乳白色の液体を加工して作ります。
19世紀前半、イギリスは産業革命を果たし、「世界の工場」といわれるまでに発展しました。そこでイギリスは、商売(貿易)相手を見つけるため、また、さらに多くの原料を求めるために、アジアやアフリカ、東南アジアに進出することを考えました。
早くもイギリスの植民地となったインドでは、イギリスがインドの綿花を買収し、それらを加工して綿製品を作り、再びインドに売りつけていました。また、インドで加工したアヘンを中国に輸出させ、中国には茶を輸出させました。
ちなみイギリスの紅茶の原料は中国の茶葉です。紅茶は緑茶を発酵させて作ります。イギリスの紅茶を飲む文化は、中国茶の恩恵を受けて形成されたわけです。(ココがまたおもしろポイント!)
↑放課後生徒がイラストくれました。矢島先生のお父さんに似ているとのこと(笑)
つづく
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 矢島