何のために
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス長谷川です。
NHKに“プロフェッショナル仕事の流儀” という番組があります。
この番組はあらゆる分野の一線で活躍する人々に迫ったドキュメンタリー番組です。
働くイメージというのは、まだ高校生のなかでは漠然としているかもしれません。
ただ、現在、過去を含めその人の生き方に触れることで
“人は何故生き、働くのか?“という疑問の答えにたどりつけるような気がします。
先日、この番組で放送されたのは、“30年間山谷で暮らす人々に診断を行う医師”の物語でした。
内科医勤務の本田徹医師は青年海外協力隊に参加した際に、世の中で一番社会的・身体的に
弱い立場の人たちが一番医療を受けられないシステムに不平等さを感じます。
その後、尊敬する医師より、
「良い文学を読み、人間の醜い部分も含めて人間の本当の真実も見て取れる医者になれ。」
という教えが活動を始めるきっかけになったようです。
日雇い労働で病気やケガで働くのが困難となり、生活保護に頼らざるをえない人…
複雑な事情を持つ事で路上暮らしを余儀なくされている人…
実際に、日本社会をかげで支えてくれていた人達が多いのです。
そういった人達の生き方を尊重し敬意を払いながら助ける医師の生き方。
“なぜ勉強をしなければならないのか?”
“なぜ仕事をするのか?“
以前その質問にこう答えた生徒がいました。
「今まで散々迷惑をかけてきた家族、世話になった人達に恩返しをしたい。
その為に力をつけたいから、まずは勉強を頑張ろうと思う。」
今回は少し哲学的な話となりましたが、今勉強をしていること、将来を考えるきっかけになればと思います。
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 長谷川