数学って必要なの?
通信制高校 一ツ葉高校熊本キャンパスの新開です。
私は,熊本キャンパスでは「数学Ⅰ」の授業などを担当しています。
これはよくありがちな話だと思いますが,授業中に次のような会話が交わされることがあります。
生徒「こんなワケのわからん数学なんて,勉強する必要あるんですか?」
新開「う~ん,実際のところ必要ないんよねぇ。でも,数学Ⅰの単位を取らんと高校卒業できんて国が決めとるけぇ,仕方ないんよねぇ。まぁ,ちょっとは我慢せなんとよ。」
生徒「・・・ですよねぇ。だって,実際は算数がわかってればいいですよねぇ。」
新開「そうそう!じゃあ,今から問題出すけん解いてみてよ。」
まず私の回答について,「えっ?先生がそんな考え方してていいの?」と思われるかもしれませんが,とりあえず嘘はついていません。
そもそも,このような会話が生じるのは,「数学が嫌い」or「数学が進路に必要ない」生徒が相手ですので,回答はシンプルにと考えてのことです。
それよりも,矛先を変えて,本当に算数の学力が定着できているのか見極めて指導することが何よりも大切なことだと思い,即実践を心がけています。
・・・ということで,ここから算数の授業に切り替わります。
内容は,小学校高学年程度,主に分数・小数・割合の計算問題を出題します。
もちろん難しい問題ではないのですが,残念ながら,完全に正解できる生徒はほとんどいないというのが現状です。
分数に関しては,一時期「分数のできない大学生」が話題に上った影響なのか,割と鍛えられており,正解率も高めなのですが,小数の掛け算・割り算などは悲惨な限りです。
しかし,全く理解できていないのではなく,少しヒントを与えれば,すぐに思い出して解ける場合がほとんどです。
おそらく,使う機会がないために解き方を忘れてしまい,十分に定着できていないのでしょう。
実際には,電卓を使って計算する場合が多いとは思いますが,手計算でも計算できるようにしておくことは大切なことだと思います。
熊本キャンパスの「数学Ⅰ」の授業では,レポート作成のための教科書内容の学習に加えて,就職試験問題集やSPI問題集などを利用して,基本的な計算力・実践力を高める学習を取り入れています。
個々の生徒のニーズに応えられる授業を目指し,私も研鑽を積む日々です。
通信制高校 一ツ葉高校熊本キャンパス 新開